11月29日 定例会議会

令和4年度墨田区議会定例会11月議会議事日程 第2号
        令和4年11月29日午後1時 開議
第1 報告第1号 令和3年度墨田区一般会計歳入歳出決算-----------+
第2 報告第2号 令和3年度墨田区国民健康保険特別会計歳入歳出決算     |
第3 報告第3号 令和3年度墨田区介護保険特別会計歳入歳出決算       |
第4 報告第4号 令和3年度墨田区後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算    |
                           +委員会審査報告+--+
第5 議員提出議案第8号 墨田区議会議員の議員報酬の特例に関する条例
第6 議案第64号 墨田区議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例
第7 議案第65号 墨田区長等の給料等に関する条例の一部を改正する条例
第8 議案第66号 職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第9 議案第67号 会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例
第10 議案第69号 幼稚園教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
第11 議案第44号 令和4年度墨田区一般会計補正予算
第12 議案第49号 墨田区公共料金支払基金条例の一部を改正する条例
第13 議案第50号 墨田区心身障害者通所訓練所条例の一部を改正する条例
第14 議案第51号 墨田区地域プラザ条例の一部を改正する条例
第15 議案第52号 墨田区営運動場条例の一部を改正する条例
第16 議案第53号 墨田区公衆便所に関する条例の一部を改正する条例
第17 議案第54号 墨田区廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例
第18 議案第55号 墨田区保育所条例の一部を改正する条例
第19 議案第56号 墨田区子育てひろば条例の一部を改正する条例
第20 議案第68号 職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例
第21 議案第45号 令和4年度墨田区一般会計補正予算
第22 議案第46号 令和4年度墨田区国民健康保険特別会計補正予算
第23 議案第47号 令和4年度墨田区介護保険特別会計補正予算
第24 議案第48号 令和4年度墨田区後期高齢者医療特別会計補正予算
第25 議案第70号 旧すみだ環境ふれあい館等複合施設解体工事請負契約
第26 議案第57号 墨田区押上保育園の指定管理者の指定について
第27 議案第58号 墨田区きんし保育園の指定管理者の指定について
第28 議案第59号 墨田区長浦保育園の指定管理者の指定について
第29 議案第60号 文花子育てひろばの指定管理者の指定について
第30 議案第61号 いきいきプラザの指定管理者の指定について
第31 議案第62号 すみだステップハウスおおぞらの指定管理者の指定について
第32 議案第63号 本所地域プラザの指定管理者の指定について
     午後1時開議

○議長(木内清) これより本日の会議を開きます。
   〔議長退場・副議長着席〕
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○副議長(おおこし勝広) まず、会議録署名員を定めます。
 本件は、例によって、議長からご指名申し上げます。
       1番    藤崎こうき議員
      21番    としま 剛議員
のお二人にお願いいたします。
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○副議長(おおこし勝広) 昨日に引き続き、一般質問を行います。
 順次発言願います。


◆11番(井上ノエミ) 議長、11番

○副議長(おおこし勝広) 11番、井上ノエミ議員
   〔11番 井上ノエミ登壇〕

◆11番(井上ノエミ) 新しいすみだの井上ノエミです。山本区長、加藤教育長、よろしくお願いします。
 まず、多文化共生社会の実現について、山本区長にお伺いします。
 先日、隅田公園において文化交流フェスティバルすみだ万博が開催されました。多くの外国人グループが参加して、とても盛況でした。また、山本区長にもお越しいただき、参加者と交流していただきました。
 このイベントは、最近、区民によって形成されたNPOすみだ多文化共生交流会が、すみだの力応援事業の助成金により開催しました。今後も墨田区の多文化共生事業は、区内のNPOに活躍してもらいたいと思いますが、今回のすみだ万博をご覧になって、山本区長、どのようなご感想をお持ちになったか伺います。
 また、区内に住む外国人のための相談会をNPOと協力して区役所で開催していただきたいと思いますが、区長のご見解を伺います。
 また、区役所の1階にある外国人のための資料が置いてあるコーナーももう少し見栄えをよくしていただきたいと思います。また、区役所1階入り口のデジタルパネルも多言語にしていただきたいと思いますが、区長のご見解をお伺いします。
 次に、東京2020のレガシー、特にホストタウンのレガシーについて伺います。
 墨田区は、ホストタウン事業については、ボリビアの選手をサポートしました。コロナのためにSNSでの応援になりましたが、ボリビア選手団にとってはとても励みになったようです。この縁もあって、先日はボリビアのサンタクルス市の市議会議員団が墨田区を訪問しました。また、ボリビアに赴任する日本大使も山本区長に面会されて、私も同席させていただきました。
 ボリビアの自治体の議員や日本大使の協力があればいろいろなレガシーの事業ができると思います。例えば、自治体との姉妹都市や文化交流、スポーツ交流など、いろいろ考えられると思います。今後も、是非ボリビアとのホストタウンのレガシー事業を続けていただきたいと思いますが、山本区長のご見解を伺います。
 次に、両国の駐輪場の整備について伺います。
 両国駅を利用している区民の方から、駐輪場が不足していて大変不便だという陳情を受けました。以前、両国駅東口には、両国第一児童遊園を利用した臨時駐輪場があり、600台を収容していました。しかし、この駐輪場は児童遊園を整備するために廃止になりました。駅に近くて非常に場所もよいので、少なくとも公園の半分は駐輪場として残してもよかったように思います。墨田区としても、新たな駐輪場の場所を探していると聞いています。私も先日、駐輪場の場所を探して両国駅の周辺を歩いてみました。両国一丁目の首都高速向島線の下には大きな緑地が空いています。ここを利用すれば大きな駐輪場ができると思います。錦糸町周辺の駐輪場の整備は相当進みましたので、これからは両国駅の駐輪場整備に力を入れていただきたいと思います。
 まず、両国駅の駐輪場の現状についてどのように考えているのか。また、今後の需要についてどのような見通しを持っているのか。そして、整備の必要性について、区長のご見解を伺います。
 次に、トリフォニーホールの改修計画について伺います。
 トリフォニーホールは、バブル期に計画され、バブル経済の遺物とも言えると思います。多くの自治体では、バブル期に造られたいわゆる箱物の維持管理に困り、取り壊された施設も多いようです。
 私は、トリフォニーホールはすばらしい施設ですので維持することには賛成ですが、しかし今回のトリフォニーホールの改修には大変巨額の資金が必要になります。以前は30億円だったのが、最近では50億円となっています。
 まず、この金額は本当に信頼できるのか、それとも更に金額が増える可能性があるのか伺います。
 また、施設を利用する方の多くは区外の方です。受益者負担の観点から、利用する方から改修費を回収することを検討するべきと考えますが、ご見解を伺います。
 また、この改修事業を実施することにより、福祉や教育などの予算に影響が出る可能性が大きいと思いますが、区長はどのように考えているのか伺います。
 次に、加藤教育長に英語教育について伺います。
 6月の定例会でも質問しましたが、新しい学習指導要領では英語がかなり難しくなりました。単語数も増えたので、生徒には学習内容についていくことが難しくなったと思います。生徒の学習状況についてどのように認識しているのか伺います。
 また、小学校の英語教育でも単語数が630あります。実際に児童がこれだけの単語を習得できているのかは疑問ですが、現状をどのように認識しているのかお伺いします。
 また、小学校で習得できていない中学生は授業についていくのが難しいと思いますが、どのように対処しているのか伺います。
 また、今月には来年度の都立高校の入試のための英語のスピーキングテストが行われました。墨田区の子どもたちには、希望の高校に進学してもらいたいと思いますが、学校でのスピーキング指導での成果は上がっているのか伺います。
 次に、区立幼稚園についてお伺いします。
 来年度の区立幼稚園の園児の募集が11月1日に始まっています。定員は210名ですが、現在どの程度の応募があるのかお伺いします。
 区立幼稚園に関しては、以前の定例議会でも質問しましたが、定員が埋まらない状況が続いています。こども園への移行は考えないというご答弁でしたので、一体将来的にどうするのか、しっかりとしたビジョンをつくる必要があると思います。例えば教育内容を刷新して、魅力ある幼稚園にして園児を集めるようにするのか、それとも民間委託して経営してもらうのか、あるいは廃園にしてしまうのか、いろいろ検討する必要があると思います。加藤教育長のご見解を伺います。
 以上で私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

◎区長(山本亨) 議長

○副議長(おおこし勝広) 山本区長
   〔区長 山本亨登壇〕

◎区長(山本亨) ただいまの新しいすみだ、井上議員のご質問にお答えします。
 第1は、多文化共生社会の実現に向けた施策についてです。
 過日、隅田公園においてNPO法人による多文化交流フェスティバルすみだ万博が行われ、私も拝見させていただきました。フェスティバルでは、多種多様な方々が参加されており、楽しみながら各国の文化に触れることができる共生社会の実現につながる意義深い取組であったというのが率直な感想です。
 次に、NPOと協力した外国人を対象とする相談会の実施についてです。
 外国人からの個々の相談を丁寧に受け止め、その内容を関係者で共有していくことが重要であると認識しています。
 現在、区内でボランティアグループにより行われている日本語ボランティア教室が外国人にとって身近な相談の窓口となっていますが、区としてもNPO等の関係者と連携を深め、外国人と共生していく環境を整えていきます。
 また、区役所1階の外国人向けの情報コーナーについては、今後も分かりやすいパンフレットの配置などを工夫していきます。
 1階入り口のデジタルパネルの多言語化に当たっては、設置事業者と協議する必要があることから、今後の可能性について調整していきます。
 第2は、東京2020大会におけるボリビアとのホストタウンのレガシーについてです。
 東京2020大会において、ボリビアが本区のホストタウンになったことは、多文化共生社会を推進していく上で、文化や人のつながりの輪が大きく広がる契機となったと感じています。
 先般、10月1日のすみだまつりで、ボリビア音楽家による演奏会を実施したほか、様々なイベントにおいて交流事業を行いました。また、ボリビア大使館との交流も続けており、大会終了後も連携を深めています。引き続き、多分野にわたる市民交流によりレガシーを継承していきます。
 第3は、両国駅の自転車駐車場の整備についてです。
 駅周辺の自転車駐車場は、暫定設置していた東口臨時駐車場の廃止に伴い、両国リバーセンターの北側に西口臨時駐車場を整備しているため、駅周辺の需要はおおむね満たしていると認識しています。そのため、現時点では新たに整備する考えはありませんが、一部では収容台数を超える利用者の希望があり、今後も同様の傾向が見込まれることから、駅周辺の自転車駐車場の周知をより一層進めるとともに、適地について引き続き検討していきます。
 第4は、すみだトリフォニーホールの改修についてです。
 昨年度の常任委員会でご報告しましたが、ホールの修繕に当たっては、専門家の意見を取り入れ、建物の劣化状況や施設の休館の要否を踏まえ、コスト削減や工期短縮等にも配慮して、修繕内容と経費の概要を明らかにしました。
 また、パイプオルガンのメンテナンスを別途検討する必要があることや、昨今の資材の高騰などの経済状況の変化等へ対応するため、経費等を含む工事の詳細については、設計の際に改めて精査したいと考えています。
 ご提案のホールを利用する方に幅広く修繕費をご負担いただくことについては、受益者負担の考え方に加え、チャリティーコンサートの実施や区内外からの寄附の受入れなど、様々な方策を検討していきます。また、財源については、基金や起債を適切に活用することにより、区民サービスに影響が生じないよう努めていきますので、ご理解をお願いします。
 以上で、新しいすみだ、井上議員の私へのご質問に対する答弁を終わります。

◎教育長(加藤裕之) 議長

○副議長(おおこし勝広) 加藤教育長
   〔教育長 加藤裕之登壇〕

◎教育長(加藤裕之) ただいまの新しいすみだ、井上議員のご質問にお答えします。
 第1は、学校の英語教育についてです。
 まず、中学校の英語に関する生徒の学習状況ですが、中学校では、昨年度からの新学習指導要領の全面実施に伴い、学習する単語数が増えるなど、新たに加わった内容を含め、対話的な言語活動を一層重視した指導を行うなど、育成すべき資質・能力が身に付くよう授業改善に努めています。その結果、令和4年度の墨田区学習状況調査では、全ての観点で全国平均正答率を上回るなど、一定の成果が出ているものと認識しています。
 次に、小学校の英語教育における英単語の習得についてです。
 小学校で取り扱う英単語は、学習指導要領改訂前には、5年生・6年生の2年間で400語程度であったものから増えて、現在は3年生から6年生までの4年間で600から700語程度と示されています。これらを全て覚えて使いこなさなければならないものではなく、授業では、聞いて意味を理解することと、話して表現することを中心に学ぶことが求められています。例えば英語でのあいさつや身の回りの物事に対する簡単な描写などの英単語を扱っており、これらは中学校でも繰り返し学んでいく学習の土台になるものとして習得しているものと認識しています。
 次に、中学校で英語の学習についていけない生徒への対応についてです。
 日常の課題やテストの結果の見取りから、放課後学習においてその生徒の学習状況に応じた課題を提示し、学習やタブレット端末でのデジタルドリルの活用など、個別丁寧に対応しています。
 次に、学校でのスピーキング指導の成果についてです。
 学校でのスピーキング指導については、普段の授業でのネイティブティーチャーを活用したスピーキング指導や、スピーキングの練習ができる動画教材を活用し、生徒のスピーキング力を高めるように指導しています。その成果として、スピーキングによる話す力だけではなく、聞く、読む、書くを含めた4技能をバランスよく育むことにつながり、先に述べた墨田区学習状況調査の結果につながったものと捉えております。
 第2は、区立幼稚園についてです。
 まず、令和5年度に入園予定の新4歳児の応募状況ですが、現時点で53人の応募があります。引き続き募集を実施しています。
 次に、区立幼稚園の将来ビジョンですが、現在の区立幼稚園の大きな特色である文部科学省幼稚園教育要領に基づく教育、特別な支援を要する子どもの受入れ及び私立幼稚園と補完関係に立つ運営は、今後も継続していく考えです。
 その中で、教育内容では、幼児同士の協働的な遊びを充実することで、主体性や好奇心、自己肯定感、協調性等の非認知能力とともに、認知能力につながる言葉や文字、数量、図形などの感覚が育まれると考えます。これらの力が小学校入学以降の学力向上や学校生活の基礎となるよう、魅力ある区立幼稚園を目指していきます。
 区立幼稚園の在り方については、今後様々な視点から検討する必要があると考えています。
 以上で、新しいすみだ、井上議員のご質問に対する答弁を終わります。